ものづくり企業の現場改革-最近の主な領域-
真の競争力のある会社しか、今後、市場で勝ち残っていけません。
グローバルに見て、競合相手を凌駕するQCD目標を設定し、その目標を達成することが、製造企業にとって、一番大切なことではないでしょうか?
■ものづくり改革
製造企業の生命線と言える生産革新を、多角的、総合的にサポートします。
全体最適・マーケットインの観点から、在庫削減、生産リードタイムの短縮、目で見る管理等を順次複合的に実施し、現場マネジメントの再構築のお手伝いさせていただきます。
■標準化
すべての企業活動は、結局社員一人ひとりの行動の集積。
製造企業では個々の作業者が、正しい仕事のやり方で作業を行なっているか、どうかが要となります。
製造企業の基本は、誰がやっても間違いのない仕事をつくり、それをきちんと教えること。
私どもは、これまでに多くの会社で、その会社にあった「標準作業の設定と正しい仕事の教え方」をもとに、製造企業の基盤づくりをサポートさせていただいております。
■現場改善
多くの製造業では、製造現場はまだまだ「宝の山」。
強い現場づくりを目指して、ものづくりのムダを徹底排除する、そんな視点でお手伝いさせていただいています。
通常、5Sの「整理・整頓」からスタートして、一気通巻の「ものの流れ」に向けた仕組みづくりへ逐次ステップを進めていきます。
私どもは、創業以来、機械、自動車、食品関連メーカー等数々の会社のお手伝いをしてきております。
■技能伝承
どの企業でも、団塊の世代から始まり、次から次へベテラン社員が退職していきます。
彼らの頭のなかにある、技術・技能のノウハウを文字にしておかないと、大変な事態となってしまうかもしれません。
私どもは、これまでに4社で、技能基準づくりを目玉とした、技能向上施策づくりのサポートをさせていただいております。
CASE1
中長期事業計画の策定 その1
お客様企業:従業員100名余の金属加工業(売上高25億円)
会社幹部(役付き者)12名からなる検討委員会(委員長は同社次期社長)を設置して、4ヶ月間8回の論議を通して、同社の中長期事業計画をまとめた。
プロネットのコンサルタントがサポート役にあたる。
同社の現状把握(同社の収益構造、強み・弱みの分析など)、経営環境の分析(市場動向、製品、技術の読みなど)から始まり、経営の基本ポリシー、理念、方針、3~5年後の経営目標、それを実現する方策について、論議を重ねていった。
同社の強みである、ある材料の特殊加工を軸にした新規事業開発が可能であることが見えてきたので、営業体制(それまでは営業活動らしき仕事はしていなかった)を整備して、新たな顧客開拓を開始する。(2年間で同社の柱の1つとする)。
大手機械メーカーとの関係は保ちながら、OEM生産については、徹底した現場改善を図ることで、飛躍的なコストダウンを行なう。
現在は、自分たちで策定した、中長期事業計画に沿って活動を展開中。
CASE2
中長期事業計画の策定 その2
お客様企業:従業員3000名余の大手食品メーカー
同社および競合他社の製品・市場の経営分析、顧客や流通の変化の読み、他社の財務内容、打ち手の研究等を行ない、同社をめぐる経営環境について把握した上で、市場において、勝ち進んでいく経営戦略を立案した。
安全・安心なグローバルな原材料の確保、商品開発のスピードアップ、生産工場の統廃合、国内販売マーケティング、海外展開の具体的な方策、新規事業分野への進出等、今後の同社の課題、対応方向をまとめた。
これをもとに、同社の役員とプロジェクトチームのディスカッションを何回か行ない、同社の中長期事業計画として決定した。
CASE3
工場再配置 -最適グローバル生産工順-
お客様企業:大手機械メーカー
プロネットでは、同社の経営企画室長を中心とする検討スタッフに対する、約半年間のコンサルティング活動を実施した。
顧客企業側の「数字面をきっちり押さえたい」との要望もあり、検討の各局面ごとに、同社スタッフに対する作業依頼をしながら、結論にいたるまでの論理的な積み上げを行なっていった。
主な検討項目は次のようなことであった。
プロネット側で、同社社長宛の答申書を作成して、報告。
(この数ヶ月後に、このコンサルティング内容もふまえた、同社の大幅な構造改革が新聞に発表された。)
CASE4
技能基準づくりで現場技能の伝承
お客様企業:大手精密機器メーカー
同社の製造部門の監督者代表からなる研究会を組織し、約1年間をかけて、同社が現在保有する技能をすべて洗い出し、事業部ごとに分類、整理。それを技能向上、伝承が可能になる仕組みに置き換える取り組み。
(この後、同社としての技能向上への本格的な取り組みが開始)
1年間の活動によって、同社として「伝承していかねばならない技能が見えるようになり、各監督者が具体的な技能向上のやり方がわかり」、これにもとづき本格的に技能訓練を行なえるようになった。
その後、同社では、監督者の役割の明確化、技能訓練指導員研修などを実施し、現場の体力増強を図っている。
CASE5
『5S活動』から始まる現場革新
お客様企業:某段ボールメーカー
生産管理面を改善すべく、社員全員参加の生産性向上体制を通して、社員の意識改革、人材育成、社内コミュニケーションの活性化を図るため、『5S活動』から実施。
最初は『整理』から始まり、『5S』についての基礎知識、役割分担の明確化、全員一斉活動日の設定、社長診断を行なう。
1年後、標準化、基準化の徹底によって、人、もの、設備のルールが明確になり、有効活用スペースが70%から90%へと変わり、活動を進める中で個々人の滞在能力の顕在化、技能の向上が図れ、社内に眠っていた多くの人材が発掘された。
また、品質保証体系が確立でき、結果として「残業時間が減少してきた。」「工場がきれいになってきた。」など大きな成果があがっている。